国体に参加した翌日3日は、横浜に帰る前に、陸前高田などの被災地を回ろうということで宿泊先を出発。 玄関前の楓の木が、少し紅葉し始めていました。
震災直後から被災地を訪れてボランティア活動をされてきた、しちふくろうのメンバーさんから当時の状況等を聞きながら、車の窓から外を眺めていました。 かつては、青々とした海が眼前に広がっていたと思われる海岸線は、高い防波堤によって平地からは見ることができず、小高い所に上がらなければ見られない状況になっていることに、あの日恐ろしい程の津波が街を襲った現実がとても悲しかったです。
海岸線から少し山をのぼり、全国にその名を馳せたという、「気仙大工」の伝統技術の技と心を結集して明治初期の民家を再現した「気仙大工左官伝承館」にも立ち寄りました。 母屋の天井の高さ、梁の太さに圧倒され、
囲炉裏端で茹でた栗をいただきながらの伝承館の皆さんとのおしゃべりや、美味しい海鮮ラーメン等などすっかりコチラが心癒されました。 庭には、神戸から分灯されたという、東日本大震災のモニュメント「希望の灯り」が灯っていて、
前日と打って変わって雨模様のお天気だったので、海岸線はぼんやりとしか見えなかったのですが、そこから見える今は穏やかな海が、やはり信じられなくて悲しかったです。 それでも海にはたくさんの養殖のいかだが見られたり、松の木の子どもたちがすくすくと育っているところを見たり、
被災地の皆さんの「がんばっぺし!」の言葉に込められた底力を感じることができ、嬉しかったです。 とりあえず、今直ぐ自分にできる支援は…ということで、お土産をたくさん買いました。
帰り道の途中に、一本橋があるから渡ってみようと車を下車しました。
この橋は、大雨などで水かさが増すと、自然にバラバラになる仕組みになっているそうで、先日東北地方を襲った台風の時もバラバラになったそうですが、増水がおさまると木に結んであるワイヤーを手繰り寄せてまた橋を組み立てるという、自然の力をいなすように考えられた、細くはあるけれど実に合理的な橋だな~と感心しました。 川の水は、とてもきれいでした。
二泊三日(一泊は車中泊)の超強行軍の旅でしたが、とても楽しく、土地に、人に、味に、たくさんのことに魅せられた旅でした。 ぜひまた訪れたいと思っています。(できれば、もう少しゆったりとした行程で) 皆さんも、機会があれば、どうぞ出かけてみてくださいね! きっとその魅力の虜になること間違いなし!
by Rich